奈良育英同窓会 新会長の染谷さんに聞く
インタビュー 奈良育英中高「英会」 染谷英太郎会長
今年で創立107年を迎える奈良育英学園(奈良市法連町)。2016年に創立100周年を超えたことを記念し、同学園の構内に「奈良育英学園100周年記念室」が先月に新設された。主に奈良育英中高校の同窓会「英(はなぶさ)会」が記念室を利用するというが、今回は、今年4月、英会の新会長に選任された染谷英太郎さん(57)に同窓会への思いや今後の同窓会の活動、学園への思いなど話を伺った。
(以下、敬称略)
―記念室が設置されたことについて。
染谷 創立100周年事業として空き教室を記念室に改修していただき、本当にありがたい。記念室で学園の歴史が分かる上に、応接室まで設けていただいた。記念室は学園の卒業生や旧教職員、在校生のほか、保護者、近隣住民らも予約すれば利用できる。同窓会としても活用していきたい。
―学園への思いを聞かせてください。
染谷 1981年、奈良育英高校に入学しました。楽しい思い思い出しかないです。文化祭でバンドを組んでギターやベースを演奏したことが一番心に残っています。近藤真彦さんや沢田研二さんの楽曲をカバーしました。第1次バンドブームという時期もあって演奏会は大いに盛り上がりました。
当時、校内に軽音楽部がなかったのですが、この文化祭での演奏をきっかけに軽音楽部を創設することになりました。いまでは同校の軽音楽部は全国レベルとなり、2021年8月に開催された第8回「全国高等学校軽音楽コンテスト」で日本一に輝くなどしています。誇りです。
―英会での活動を振り返ってください。
染谷 高校を卒業してからは、阪南大学の在学中にパイロットになるために単身、米国に渡りました。ただ、就職後に母校への思いを忘れられなかったのと感謝の思い、自身の名前にも「英」の字が入ってることなどからご縁もあり、英会では役員として活動することになりました。
これまで、「学園あっての同窓会」ということを念頭に置いて活動しています。常に何かの力になりたいとの思いで取り組んできました。在校生のために協力してきました。特に、サッカー部や軽音楽部など全国大会での活躍にいつもワクワク感いっぱいで、心を躍らされています。元気をいただいてるのです。
―新会長就任の思いは。
染谷 今年4月の総会で第12代目の会長に選んでいただきました。在校生のために力を尽くす思いに変わりありません。
ただ、同じ学園ですが育英西中学高校や奈良育英小学校の同窓会は別組織です。「共に生きる」をテーマに、自然な形で学園の同窓会が一体となった取り組みや懇親会などを開催できたらとの思いでいます。
染谷英太郎(そめや・えいたろう)
1965年、東京都千代田区生まれ。生駒市出身。奈良育英高校を卒業。阪南大学在学中に回転翼航空機免許を取得する。87年に東亜国内航空(現、日本エアシステム)に入社する。2011年、栄光ライティングの代表取締役に就任。今年4月、英会会長に選任された。