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「世界へ奈良を発信」 橿原線全線開通100周年記念式典

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橿原線の全線開通100周年を記念して行われたテープカット=21日、近鉄大和八木駅

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 近畿日本鉄道は21日、大和八木駅(奈良県橿原市内膳町5)で、橿原線(大和西大寺駅―橿原神宮前駅)の全線開通100周年を祝う記念式典を開いた。橿原線のホームに臨時の記念列車「あおぞらII」が到着し、関係者がテープカットで節目を祝った。会場には大勢の鉄道ファンが詰めかけ、熱気に包まれた。沿線の生徒が各地域をイメージしてデザインした5種類の記念ヘッドマークも披露された。

 

 駅前で開かれた式典では、近鉄の福嶌博・大阪統括部長が橿原線の歩みを振り返って感謝し、大阪関西万博を視野に「(奈良の)歴史、自然、文化、食を皆さんと世界に発信したい。公共交通として安全で安心な鉄道輸送をお約束する」とあいさつした。橿原市立八木中学校の吹奏楽部が華やかな演奏で会場を盛り上げた。

 

 続いて橿原線のホームで福嶌部長と亀田忠彦市長ら沿線自治体の首長らがテープカット。一日駅長を務めた橿原市の松浦央睦(ひろむ)君(8)と弟の拓真君(5)の合図で記念列車が出発した。

 

 松浦君は昨秋の「きんてつ鉄道まつり」の小学生対象クイズで優勝。「緊張したけど楽しかった。大和八木駅は電車がたくさん来るから好き」とはにかみながら話した。

 

 記念のヘッドマークは沿線の高校と中学校、計4校の生徒がデザイン。県立畝傍高校▷田原本町立田原本中学校▷同町立北中学校▷式下中学校(川西町三宅町組合立)の4校で、3月22日から4月9日まで、これらのヘッドマークを掲げた列車が運行する。

 

 橿原線は1921(大正10)年4月1日、大和西大寺駅―郡山駅間で開通したのが始まり。翌22年に郡山駅と平端駅間がつながり、23年3月21日、大和西大寺駅と橿原神宮前駅間で全線が開通した。現在の路線距離は23.8キロ。

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