注目記事読者に奈良の地酒プレゼント

政治

生駒市長選、維新公認の中谷氏が出馬表明 「本気で少子化対策を」

関連ワード:

 任期満了に伴う奈良県生駒市長選挙(4月16日告示、23日投開票)に、NPО法人理事で地方創生コンサルタントの新人、中谷由里子氏(55)が2日、日本維新の会公認で出馬すると明らかにした。通称名の「海豪うるる」での運動を予定。同選には3期目を目指す現職の小紫雅史氏(48)=無所属、自民党推薦=が立候補を表明している。

 

 中谷氏の市長選出馬は2015年、19年に続き3度目で、過去2回とも小紫氏に敗れた。前回は自民の推薦を受けたが、今回は自民が小紫氏を推薦したことから先月離党。維新からの出馬を決めた。

 

 同日、奈良市内の維新県総支部で会見した中谷氏は、「生駒市に必要なのは少子高齢化による人口構造の変化に対する本気の取り組み。住宅都市だけでは行き詰まる。逆ピラミッド型の人口構造の変化への備えを先伸ばしせず、市をもっと良くしていきたい」と決意表明。

 

 「グローバル企業の経営戦略部門の実績や、地方創生コンサルタントとして全国の地方創生活動を見てきた経験を生かし、行財政改革に本気で取り組む。生み出した財源で教育・子育て・医療・福祉に投資する」などとした。「身を切る改革」として、市長の退職金や給与のカットを行うほか、行政のデジタル化や行政事業のレビューなどを公約。また、県と協力し、小中学校の給食の無償化などを順次進めるとした。

 

 そのうえで、「『大阪でもできていることを生駒でも』を合言葉に、逆ピラミッド型への本気の備えで徹底した少子化対策、そして健康で幸せな健康長寿へのまちづくりの改革の政策により市をもっと良くしたい」などと述べた。また、維新から出馬を決意したことについて、中谷氏は「子育てや教育への投資など私の思いと維新の改革はほぼ同じ。市政を良くし市民に目線を落とす私の主義主張が維新と合った」とし、「20年間活動を続け、知り合いも広がった『海豪うるる』の名で、最後の勝負のつもりで戦う」と語った。

 

 会見に同席した維新県総支部の森本尚順幹事長は「知事選の山下真氏を含め、統一地方選の首長・議員選挙30人擁立の体制が整った」と、改革姿勢をアピールした。

 

 中谷氏は同市出身。青山学院大学卒。ソニーに入社し、海豪うるるの名で地方創生コンサルタントや食文化などを中心に執筆や講演会活動。料理研究家、エッセイスト。

関連記事

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド