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上牧町社協、ICT活用し災害時対応訓練 ボランティアセンター開設など

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ボランティア役に作業内容などを説明する災害ボランティアセンタースタッフ役の参加者(右から4人目)=15日、上牧町上牧の2000年会館屋外ゲートボール場

 奈良県上牧町社会福祉協議会は15日、2022年度災害時対応訓練を、同町上牧の町文化センターなどで行った。関係者や町民ら約140人が参加。災害時に開設する災害ボランティアセンター(VC)の役割や活動内容などの認識を深めた。

 

 12回目となる本年度は、県が進めるICT(情報通信技術)を活用したVCの設置運営などについても学んだ。

 

 訓練では、町内で震度6強を観測する地震が発生し、5日目にVCが開設されたと想定。参加者はVCスタッフやボランティアなどの役に分かれ、ボランティアの受け付け、作業の説明や人員配置、資機材の貸し出し、活動報告といった一日のスケジュールを体験した。訓練後には活動の結果や課題などを振り返った。

 

 また、グループウェア開発会社「サイボウズ」(東京都)の災害支援チームの柴田哲史リーダーが、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」で、昨年の豪雨災害などICTを活用したVC運営の最新事例を報告した。

 

 ボランティアの登録や受け付けの効率化、ウェブ会議や動画の活用による現地職員の負担軽減といった効果を紹介。その分、被災者の生活復旧支援を手厚くできるメリットを挙げた。

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