歴史文化
矢を放って魔払い悪除け - 天理の大和神社で「御弓始祭」
奈良県天理市新泉町の大和神社(塩谷陸男宮司)で4日、同神社の祭神である八千戈大神(やちほこのおおかみ)の例祭「御弓始祭(おゆみはじめさい)」が営まれた。
矢を放って魔払い悪除けをし、一年の健康と五穀豊穣(ほうじょう)を祈願するもの。天理市立南中学校の生徒6人と、県弓道連盟の会員約30人が参加し、小笠原流弓術の作法で矢を射た。神事の後、邪気を払う鏑矢(かぶらや)が放たれて開始。塩谷宮司、氏子4人、同校弓道部の部員6人の順に立射し、続いて鎌倉時代の装束をまとった同連盟の10人が次々に矢を射た。
同校2年で弓道部主将の中定佑真さん(14)は「大勢の連盟の方々と一緒なのでとても緊張したが、思うように射ることができてよかった」。