歴史文化
体ぽかぽか厄除け祈願 奈良県の信貴山千手院で「大根だき会」
奈良県平群町信貴山の信貴山千手院で4日、厄除(よ)けや健康、長寿を祈願する師走の伝統行事「大根だき会(え)」があり、多くの参拝者でにぎわった。
ダイコン農家からダイコンの奉納を受けたのがきっかけで始まった行事。大鍋で煮たダイコン約3000食分が柴燈大護摩供の祈願者に振る舞われた。
千手院の柿本眞定執事(66)は「一年の締めくくりに大根だきを食べて心と体をぬくめていただければ。厄をはらい、来年も健康に過ごしてもらいたい」と思いを語った。
家族で初めて参加したという大阪市の井上敏生さん(45)は「しっかりダシがしみていて、おいしいし温まる。今年はあまり良い一年とはいえなかったので、厄除けして家族の健康を祈願した」と話した。
11、18日も午後1時から行い、ダイコンがなくなり次第終了する。