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地域防災力の充実を 奈良で地域防災力充実強化大会

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紀伊半島大水害について報告する五條市消防団の大垣副団長=26日、奈良市三条大路1の県コンベンションセンター

 地域防災力充実強化大会in奈良2022(消防庁・奈良県・奈良市・県消防協会主催)が26日、奈良市三条大路1丁目の県コンベンションセンターで開かれた。地元・近隣消防団員や関係者、市民ら約1300人が参加し、地域防災の充実強化に向けて気持ちを新たにした。

 

 

事例発表や活動報告も

 

 消防団を中核とした地域防災力を強化し、地域住民や自主防災組織、関係各機関との連携を深めようと開催。講演や事例発表、討論会のほか、吉本興業所属のタレントによるクイズやアトラクションもあった。

 

 基調講演を行った薬師寺の生駒基達副住職は、同寺の文化財や伝統行事に触れながら「地元の方々の協力も得て大切な文化財を守っていきたい」と話した。

 

 続いて事例発表があり、五條市消防団の大垣祥造副団長が、県内でも多大な被害が出た2011年の紀伊半島大水害について、当時の被害状況や消防団の活動を振り返った。大垣さんは被害状況の把握に役立ったラジオと衛星電話の備えを推奨したほか、明るいうちに素早く避難し、安全が確認されるまで自宅に戻らないことを訴えた。

 

 奈良市の済美地区自主防災防犯協議会の池口光隆会長は将来につながる地域防災力として、子ども防災クラブの設立と活動を紹介。同市の仲川元庸市長や防災組織の関係者によるパネル討論も行われた。

 

 会場には防災用品の展示や災害のバーチャル体験コーナーも設けられ、来場者が防災知識を深めた。

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