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奈良県水道一体化に不参加を 生駒市の水道を考える会が要望書

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市に要望書を提出する「生駒市の水道を考える会」呼び掛け人の武田かおりさん(左)と田中正子さん=15日、生駒市東新町の市役所

 奈良県と県内26市町村が協議する「県域水道一体化事業」について、生駒市の不参加に向けて活動する市民団体「生駒市の水道を考える会」は15日、同市役所で記者会見を開いた。同団体呼びかけ人の武田かおりさん(52)らは「一体化には参加することなく、生駒市の水源を守ってもらいたい」と訴え、同日、市民ら228人の要望書を市に提出した。

 

 同事業については、条件設定に異論があるなどとして、すでに奈良市が不参加を表明。一方、生駒市の小紫雅史市長は9日の市議会都市建設委員会で「奈良市が不参加でも(料金面などで)参画するメリットはある」と述べ、20日に市民向けの説明会を開き、市議会の12月定例会で議論した上で年内に最終判断する意向を示している。

 

 会見で武田さんは「一体化に参加すると水道の決定権を失い、水道民営化などの暴走を止めることができなくなる。小規模な広域化なら理解できるが、市民から水道が大きく離れることになる大規模な一体化については賛成できない」と述べた。

 

 同じく呼び掛け人の田中正子さん(75)も「生駒市に住んで約45年になるが、市の水道事業は財政状況も良く、おいしい水が安定供給されていて一度も困ったことがない。市の水源を守り、将来世代に残していきたい」と話した。

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