歴史文化
橿原・称念寺で法要 本尊、修理終え本堂に
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奈良県橿原市今井町の称念寺本堂(国重要文化財)の解体修理が完了し、22日、約12年ぶりに本尊・木造阿弥陀如来立像を本堂に戻し、法要が営まれた。
解体修理は2010年4月に始まり、今年3月末に完了。阿弥陀如来立像は鎌倉時代後期の仏像で、高さ約1メートル。本堂の解体修理に合わせて、仏具製造販売の「小堀」(京都市)で衣の欠損や剥離を修理し、台座と光背はこれまでの漆を落とした上で新たに塗り直したり、金箔(きんぱく)を張り直したりした。
この日は、檀家の女性たちが庫裏(くり)から厨子(ずし)に入った阿弥陀如来立像を本堂に移し、小堀の社員が台座に安置した。今井慶子住職(66)が読経し、法要後はシンガー・ソングライターで教恩寺(高取町)住職のやなせななさん(47)の歌と法話もあった。本堂の落慶法要は11月27日に実施される。