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音羽山観音寺 後藤住職の花だより - 夏が来た編 2022年夏

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「コバエが多くて」とハエ取り紙を見上げる住職

 音羽山観音寺に夏がきました。ダイニングの石油ストーブが片付けられ、ネコのクルミも毛布ではなく、座布団の上ですやすやと寝ていました。ハエ取り紙が天井からぶら下げられ、扇風機が置いてあります。

 

扇風機の季節。クーラーは、なし

 

 

ハイビスカスがお出迎え 午後は雑誌の打ち合わせ

 

 「今日は15時に、雑誌の打ち合わせがあるのよ」と明るく話す住職。

 

 それまでにこちらの取材を終えないと、と考えた記者に、「一緒にいたらいいよー」と気軽に言われてしまいました。

 

 犬のスイカがいた玄関に新しく加わったハイビスカスがありました。夏らしい元気な花です。花がらを取りながら、「この子(ハイビスカス)も冬には家の中に入れないとね」

 

 記者が冬に訪れた時、足が少し物に当たっただけで飛び上がるくらい痛い思いをしたことがあります。体が冷え切ってしまうとそうなるそうです。家の中でもかなり寒いので、来年もハイビスカスが元気に花を咲かせてくれることを願うばかりです。

 

りっぱなハイビスカスと住職

 

 

 15時過ぎになりました。JAが発行する「家の光」の編集、ライター、カメラマンの3人と潤子さんが一緒に参道を登ってきました。

 

 打ち合わせを兼ねたティータイムが始まりました。

 

 どうやら「備える」をテーマとしているみたいです。住職から停電の時、台風の時、ここでは当たり前の備えの話を聞くことができました。停電だとポンプが止まって水が使えなくなります。さらに冷蔵庫は冷気が逃げないように扉を開けない工夫がありました。そんな中で生まれた山寺の暮らしの知恵が、家の光に載るそうです。

 

 「住職って何でも食べて捨てへんなあ」と潤子さん。

 

 タケノコの硬い部分もすりおろして、しんじょにして食べたそうです。

 

 「それがおいしかってん」という潤子さんの言葉に、記者も編集者たちも驚くばかりでした。カメラマンが外で撮影している間も会話は途切れることなく続いてました。

 

みんなのシルエット。左が住職、右手前が潤子さん。
縁側で撮影するところを見守る家の光の編集者たち

 

 

 今回の取材の話は、家の光10月号(9月発行)に掲載予定です。

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽。

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。

火曜日閉門。

17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門。

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