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【動画あり】春日若宮神社の本殿修理で本朱塗り替え作業着々

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本朱を上塗りする職人=8日、奈良市春日野町の春日大社摂社・若宮神社

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 「式年造替(ぞうたい)」で本殿の修理が進められている奈良市春日野町の春日大社摂社・若宮神社で、朱を塗り替える作業が行われている。8日、作業の様子が報道関係者に公開された。

 

 本殿は1863(文久3)年の式年造替で建て替えられたもので、国重要文化財に指定。赤く彩られた部分の顔料は、水銀朱100%の「本朱」を使用している。本朱を用いた社殿は、全国でも春日大社本社と若宮の本殿のみで、貴重な例とされる。

 

 この日は職人が仮設の作業場で、粉末状の水銀朱に膠(にかわ)を溶かした水を加えながら30分ほどかけて丁寧に混ぜ、約1.5キロの塗料を作った。その後、本殿に移動すると、柱などに本朱を塗布。はけを動かすたびに、下塗りされた朱色が真っ赤に塗り替えられていった。本朱塗りの作業は今月下旬に終了する。

 

 現場で作業を指揮する小西美術工芸社(東京都港区)の横田敏行副社長は「20年に一度のご造替をお手伝いできてありがたい。1年、2年と時間の流れと共に本朱の色が変化していくところを見ていただきたい」と本朱の醍醐味(だいごみ)を語った。

 

 式年造替は9月末までに竣(しゅん)工する予定。

 

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