歴史文化
大仏さま スッキリ にっこり 東大寺で3年ぶり「お身ぬぐい」
奈良市雑司町の東大寺大仏殿で7日、「奈良の大仏さま」で親しまれている本尊・盧舎那仏(るしゃなぶつ)のほこりを払う「お身ぬぐい」が営まれた。コロナ禍で2年連続で中止となり、3年間に積もったほこりが払われ、多くの参拝者が写真に収めていた。
二月堂湯屋で身を清めた僧侶や職員、関係者ら約140人が白装束で参加。法要に続いて、窓や扉が開け放たれた堂内で、高さ約15メートルの大仏の頭の先から膝下まで、3基のゴンドラも使って隅々までほこりを払った。お身拭いの終了後、放水銃やドレンチャーの放水試験も行った。
橋村公英別当は「毎日、コロナウイルス感染症を鎮めるために祈願している大仏さまに感謝し、3年ぶりにお掃除できました」と喜んでいた。