西大寺、CFで1200万円超 目標額達成に感謝
奈良市西大寺芝町1丁目の西大寺(松村隆誉長老)で、同寺に伝わる約7メートル四方の巨大仏画の掛け軸2点の修復のためのクラウドファンディング(CF)が7月31日、終了した。当初の目標額500万円に対し、支援総額は1200万円を超えた。6月15日から募集を開始し、同27日に目標額の500万円を達成。1千万円を目標に引き続き支援を募っていた。
仏画は、長年同寺に保管されていたもので「大日三尊像」「五大尊像」の2点。いずれも江戸中期の作品とみられている。なら歴史芸術文化村(天理市)で約2年間の調査、修復を行うことが決まり、3月に寄託された。支援金は仏画の修復と修理後の展示装置に使用される。
支援者からは「宝物が末永く残りますように」「きれいになった仏画を見たい」などの声が寄せられたという。同寺の石川重元広報室長は「(CFが)成立できたことに安堵しました。無関心や虚無感が溢れている世の中でたくさんのご支援をいただきありがたく思います」と話した。