円成寺が本堂の修復へクラウドファンディング 800万円目標に
奈良市忍辱山町の円成寺が本堂(国重要文化財)の修復を目的にクラウドファンディングを実施している。800万円の目標に対し、7月27日午後9時現在、約360万円が集まっている。8月7日まで。
同寺は、寺伝によると756(天平勝宝8)年に開山。仏師・運慶が20歳代に制作したと推定される木造大日如来坐像(国宝、平安末期)をはじめ、貴重な文化財を守り伝えている。
今回の修復では、境内の春日堂・白山堂(いずれも国宝)で檜皮葺(ひわだぶ)きの屋根の葺き替えなどに取り組み今年3月に完成。室町時代に再建された本尊の阿弥陀如来坐像(重文)などを安置する本堂は雨漏りがするため、銅板葺き屋根の葺き替えなどが行われる。
以前、同寺の大日如来坐像を模刻し奉納した彫刻家の藤曲隆哉さんと、写真家の高村達さんを中心にクラウドファンディングを計画。総費用計約1億5千万円のうち、寺は約2千万円を負担するため、クラウドファンディングで800万円の支援を求めた。
寄付額は3000円▷5000円▷1万円▷2万5000円▷5万円▷10万円▷30万円―。主な返礼品は、5000円が本堂を含むポストカード8枚セットか、本堂屋根修復工事記念の御朱印。1万円では高村さんの写真に藤曲さんの解説がついた冊子、または新しく葺く銅板の裏に名前の記載かのどちらか。
クラウドファンディングの申し込みは、ウェブサイト(https://camp-fire.jp/projects/view/528664)、または「円成寺 本堂 修復」で検索する。