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奈良県総合医療センター、救急車更新へCF 「予算不足で苦慮」9月30日まで募集

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患者移送用の救急車更新に向け、クラウドファンディング参加を訴える松山武院長(右)と村田庄司特命院長補佐=12日、奈良市七条西町2の県総合医療センター

 奈良県総合医療センター(奈良市七条西町2丁目)は、患者移送用の救急車を更新するため、インターネットを使って必要な資金を広く一般から募るクラウドファンディングを実施している。新たな資金調達で医療の充実を図るとともに、同センターの活動を県民らに広報する機会にもつなげる。2500万円を目標に9月30日まで募集する。

 

 同センターは、近隣病院と連携して救急医療ネットワークを構築。適宜、入院患者の転院を進めることで高度急性期医療に必要な同センターの病床確保を図っている。ただ現在使用している救急車が老朽化。安全性確保のためにも更新が求められているが、財政面から後回しになってきた経緯があり、今回、クラウドファンディングによる資金調達を決めた。目標額に達しない場合は病院の通常運営経費から捻出するなど、改めて対応する。

 

 クラウドファンディングは1口5000円から100万円までの8コースを設定。3万円以上の寄付には記念品も用意。また1万円以上のコースは、希望すればホームページなどに寄付者の氏名を掲載する。

 

 12日に同センターで開かれたクラウドファンディング開始の記者会見で、松山武院長は、高度急性期医療を担うため病床を確保する取り組みが重要と説明。その上で「転院に活用、効果を得ている救急車が老朽化し、更新の予算措置がかなわず苦慮している」と実情を訴えた。車両の更新後は災害時の医療チーム派遣でも活用する計画。

 

 応募の手続きはインターネットの専用ページ(https://readyfor.jp/projects/nara-sogo)から行う。また現金での寄付も受け付ける。問い合わせは県総合医療センター、クラウドファンディング担当者、電話0742(46)6001、ファクス0742(46)6011、Eメールcrowd@nara-hp.jp。

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