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「警備を見直す」 二之湯国家公安委員長が現場確認、黙とう - 安倍元首相銃撃

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安倍元首相が銃撃を受けた現場で鬼塚県警本部長から状況説明を受ける二之湯国家公安委員長(左)=17日、近鉄大和西大寺駅北口前

 安倍晋三元首相が奈良市の近鉄大和西大寺駅前で街頭演説中に銃撃され、死亡した事件を受け、二之湯智国家公安委員長が17日、事件現場を視察した。県警の鬼塚友章本部長から事件発生時の状況や警備態勢について説明を受けた二之湯氏は「現場を確認し、このような事案が二度と起こってはならないとの思いを新たにした。しっかり検証し、警備・警護の見直しを行う」などと述べた。

 

 二之湯氏は午前11時半過ぎに大和西大寺駅前に到着。市が設けた献花台に歩み寄って手を合わせ、銃撃現場に向かって黙とうした。献花台には事件発生から9日たった17日も人が絶えず、花束や飲み物を手にした人たちが長い行列をつくった。

 

 二之湯氏は鬼塚本部長の説明を聞きながら駅前のロータリーを巡り、襲撃の状況などを確認。その後、駅のコンコース(南北自由通路)で報道陣の取材に応じ、「安倍元総理が銃撃によって倒れられた場所に赴き、黙とうをささげて哀悼の意を表した。県警本部長から事件の概要や当日の警備状況などの説明を受け、現場を確認した」と述べた。

 

 参院選の街頭演説中に元首相が銃撃を受けて死亡したことについて「警察を所管する国家公安委員長として重く受け止めている。このような事案が二度と起こらないようしっかり検証し、警護・警備の強化に向けた見直しを行う決意を新たにした」と述べた。

 

 鬼塚本部長に対し、警察庁から派遣された検証チームにしっかり対応するよう求めたという。

 

 また、殺人容疑で送検された山上徹也容疑者(41)の当日の行動や犯行の状況、当日の警備状況について鬼塚本部長から説明を受けたことを明らかにし、「動画などから警備態勢や配置、警護措置要領の徹底など、さまざまな問題が明らかになってきた。現場確認を踏まえて問題点を早急に洗い出し、具体的な対策を講じることが必要。豊富な経験と高い見識を有する国家公安委員会の皆さんと議論を重ね、このような事案が起こらないよう警察を指導していく」との考えを示した。

 

 安倍元首相は参院選終盤の8日午前、大和西大寺駅前で街頭演説中に山上容疑者の銃撃を受け、搬送先の病院で死亡した。

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