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独自スタイル貫く 冨田 哲之候補(70)=N党新= - 参院選2022候補者密着(6)

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選挙道具の入ったキャリーケースや紙袋などを手に移動する冨田候補

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 【取材日は6月22日】

 

 5・30 公示日は宿泊先の奈良市内のホテルで起床。

 

 8・30 奈良県選挙管理員委員会(奈良市)に自ら立候補を届け出る。「陣営なんてものはなくて。一人です」。別々に動く党ボランティアが選挙ポスター貼りを手伝うことを除けば、事務を含めた選挙運動のすべてを1人で行う。

 

 9・50 電車で第一声を予定する近鉄生駒駅に到着。移動手段は鉄道と徒歩。駅北口で街頭演説に必要な旗の組み立て、脚立の設置などの準備を進める。 

 

 10・10 濃紺の作務衣に手作りのタスキをかけて、初めて「マイク」を握る。出馬に際して、長男(29)から「短髪にしてひげも剃(そ)って、ピシっとしたスーツを着るものだろ」と助言された。しかし、「自分らしいスタイルでやります」と屈託ない。道行く人に向けて公約を訴える。

 

 10・25 第一声も佳境。おもちゃの剣を片手にこう締めくくった。「東洋医学。鍼(はり)の力で政治を変える。令和のおとぎ話は若者に夢と希望を与えます」。鍼灸師の自身を一寸法師になぞらえた。「『何を言っとるんや』とちょっとでも興味を持ってもらいたいんです」。後片付けをしていると1人の高齢男性が寄ってきて公約を問われた。一対一で説明した。 

 

 11・00 歩いて生駒駅周辺のポスター貼りへ。駅ロータリーの掲示板には、すでにほかの5人のポスターが貼られていた。

 

 11・30 生駒市役所へ向かう道で、自民党の現職がマイクを握る選挙カーと遭遇。冨田候補が手を振ると「共に頑張りましょう」と返ってきた。

 

 11・40 生駒駅周辺では計3カ所にポスターを貼った。生駒市役所から駅へ向かう途中、路上に落ちていたマスク1枚を拾い、ゴミ袋に入れた。「気になるんですよね」。名古屋市の自宅周辺でも月に2、3回、ごみ拾いをしているという。

 

 12・40 近鉄大和西大寺駅北口に到着。この日、奈良市内の最高気温は29度。自動販売機で炭酸水を買い、のどを潤す。昼食は食べない。断食を生活に取り入れているという。

 

 13・00 大和西大寺駅周辺の2カ所でポスターを貼った後、北口で街頭演説。「成人年齢を18歳に引き下げたのなら国政選挙の被選挙権年齢も18歳以上に引き下げなければ『年齢差別』です」「公党に超有利な選挙制度をぶっ壊す」。選挙制度改革は党公約ではなく、有権者に問いかけたい独自のテーマだ。

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