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音羽山観音寺 後藤住職の花だより - 日陰の花編 2022年初夏

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半夏生を見る住職

 さて今回は正面の門より左手。もう一つの門を開けてもらいました。杉の木でうっそうとしている森で直射日光がなかなか当たりません。昼間も日陰になる場所です。この時期だけに咲く、住職が紹介したかった花が咲いていました。

 

 

日陰の元気な葉 楽しい出会いも

 

 第二の門の先は、もと犬のタロウがいた場所、薪割りする場所です。門から入ってすぐの左はフェンス。フェンスの中も通路も青々とした葉が元気に育ってました。

 

 「これは何だと思う?半夏生よ」

 

 記者が考える間もなく、答えが出てきました。今は緑の葉。夏のひととき葉が白くなります。

 

 「まあっ。こんなところに、かわいい子がいたわ」

 

 声の調子が一段と上がる住職。葉の上に小さなカマキリがいました。昨年も、かえったばかりのカマキリを見て、喜んでいたことを思い出しました。

 

小さなカマキリ。うしろは半夏生の葉

 

 

日陰に咲く優雅な花 事典よりも実物の花 

 

 「あそこに咲いている花見える?」と住職が見る方向に淡いピンクの花が見えました。

 

 これより少し前に事典を見て「あまりきれいな花ではないですね」と記者が言ったことを覚えていたらしく、実物を見せたかったのかも知れません。

 

 「これがサイハイランよ。どう?きれいでしょう」

 

この時期だけに咲くサイハイラン

 

 

 淡いピンク色。よく見るとグラデーションになっていて優雅でした。離れた数カ所にも淡いピンク色の花が見えました。野生の花なのだそうです。

 

サイハイランが咲いている環境を見る

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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