生きづらさなくそう 「社会を明るくする運動」総理メッセージ伝達式
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第72回「社会を明るくする運動」で、国民に運動への理解と協力を呼び掛ける内閣総理大臣メッセージの伝達式が1日、重要文化財に指定されている奈良市般若寺町の旧奈良監獄(元奈良少年刑務所)で行われ、奈良地検の工藤恭裕検事正から土屋直毅副知事に、岸田文雄首相のメッセージが手渡された。
社会を明るくする運動は法務省が主唱。すべての国民が犯罪や非行の防止と立ち直りについて理解を深め、明るい地域社会を築くのが目的で、毎年7月は強調月間。
岸田首相はメッセージの中で、犯罪や非行の背景には孤独や孤立など社会における「生きづらさ」があると指摘。「この生きづらさに寄り添う活動」が求めらているとし、運動への参加を訴えた。
工藤検事正からメッセージを受け土屋副知事は、出所者の更生を支援する県の取り組みなども紹介。「社会が一体となって生きづらさを払拭する決意を改めて認識した」と応えた。
式には県保護司会連合会の服部誠会長らも出席。また伝達式に続いて旧奈良監獄前でボンネットバスを活用した啓発活動の出発式が行われ、バスは関係者を乗せて、さっそく街頭啓発に向かった。