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ボートから転落か、釣り客が行方不明 下北山の池原ダム湖

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行方不明の男性がボートを出したスロープ付近を拠点に捜索活動をする吉野署員ら=28日午後5時半ごろ、下北山村大瀬の池原ダム湖

 28日午後0時57分、奈良県下北山村大瀬の池原ダム湖で、レンタルボート店の従業員から「湖にボートだけが浮かんでいる。客の姿が見えない」と110番通報があった。ボートに乗っていたのは堺市の男性(49)とみられ、吉野署などは男性が湖に転落した可能性があるとみて付近を捜索したが発見されなかった。きょう29日も引き続き捜索を行う。

 

 同署によると、男性は28日午前5時ごろに友人と2人で池原ダムを訪れ、それぞれ別行動だった。

 

 男性が乗っていたボートは釣り人がよく利用する「サウザーボート」。男性が所有し、通報したレンタルボート店に湖面へ下ろしてもらっていたという。ボート内からライフジャケットが発見された。

 

 現場の池原ダムは熊野川支流・北山川に建設された発電ダム。湛水面積840ヘクタールの広い湖で、ブラックバス釣りの人気スポットとして定着している。急峻な地形のため岸を離れるとすぐに深くなり、深いところでは50~100メートルあるという。28日の湖面は終日穏やかだった。

 

 行方が分からない男性と顔見知りという男性は「ルールを守り、ボートの管理もきっちりする人だし、今朝元気だったのに行方不明だなんてうそみたいだ」と話した。ダム湖には流木が多く、ボートから転落した時に頭を打ってしまう危険などは考えられるという。「釣り仲間はみな探している」と安否を気遣った。

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