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奈良市ふるさと納税返礼品にコンサートチケット 「JNО」8月公演

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JNОメンバーの大江さんがオンライン出演でリサイタルシリーズコンサートの醍醐味(だいこみ)を紹介。左は仲川市長=28日、奈良市役所

 奈良市は28日、市と「魅力発信パートナー宣言」を行ったピアニスト・反田恭平さんが設立した「ジャパン・ナショナル・オーケストラ」(JNО)が8月になら100年会館で開くコンサート(全4回)のチケットを、ふるさと納税の返礼品に加えると発表した。寄付金1万円に対しチケット1枚で、1公演につき10枚限定。オーケストラのコンサートチケットをふるさと納税寄付金の返礼品とした例は、墨田区(東京都)の新日本フィルハーモニー管弦楽団、赤穂市(兵庫県)のコンサートチケットがあるが、JNOコンサートチケットは初めて。

 

 会見で仲川元庸市長は、「JNОの取り組みを通して市民のより豊かな文化活動、また反田さんが言うように、世界からたくさんの芸術愛好家や芸術家を目指す人々が集まってくる音楽の都という、奈良市の未来に向かってさまざま取り組んでいきたい」と話した。

 

 反田さんは昨年10月にポーランドで行われた「フレデリック・ショパン国際ピアノコンクール」で日本人世界最高位である2位入賞を果たした。昨年5月からJNOの活動拠点を奈良市に置き、全国各地で公演活動を展開。市もふるさと納税の寄付の使い道に「JNОへの支援」を追加するなどサポートを本格化させており、3月にパートナー宣言を行って以降、今月17日現在、47件184万2000円の寄付が寄せられたという。

 

 ふるさと納税の返礼品となるコンサートチケットは、8月6、18、20、21日に、なら100年会館中ホールで開催される反田さんプロデュースのJNОのリサイタルシリーズコンサート。28日の市の発表の席に、オンラインで出演したJNОメンバーのバイオリニスト大江馨さんは、8月20日午後2時開演の3回目の「バイオリン大江馨の世界2022」に出演。ソロ演奏のほか、ビオラやチェロなど5人で行う演奏については「いわば5人のシェフが集まる中で、難しさとともに、予想できない面白いものが出来上がる楽しみ」とした。

 

 申し込みは28日から始まり、「ふるさとチョイス」「楽天ふるさと納税」からできる。各公演の3週間前まで受け付ける。

 

 ほかの三つのコンサートは次の通り。

 

 ▷コントラバス大槻健の世界2022=6日午後2時開演▷チェロ森田啓佑の世界2022=18日午後7時開演▷ビオラ島方瞭の世界2022=21日午後2時開演―。

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