歴史文化
3年ぶりの笹酒 大安寺・竹供養
奈良市大安寺2丁目の大安寺(河野良文貫主)で23日、伝統行事の「竹供養・がん封じ笹(ささ)酒夏祭り」が営まれた。コロナ禍の影響で3年ぶりに参拝者に笹酒が振る舞われた。
この日に竹を植えると良く育つとされる中国の故事「竹酔日」にちなむ行事。新型コロナウイルスの感染防止対策で、笹酒の振る舞いはビニールカーテン越しに「おかわり厳禁」で実施。笹娘たちは竹筒に入った酒や水を、参拝者が差し出す竹の杯に注いだ。
毎年参拝しているという奈良県王寺町の女性(55)は「久しぶりに笹酒の振る舞いがあってうれしい。また来年も元気にお参りに来てお酒を楽しみたい」と話した。