奈良県御所市役所など捜索 新火葬場工事入札不正疑いで大阪地検特捜部
大阪地検特捜部が、奈良県御所市の新火葬場建設工事の入札を巡り不正があった疑いがあるとして、公競売入札妨害容疑で、同市役所など複数の関係先を家宅捜索したことが23日、関係者への取材で分かった。
関係者によると、同日午前8時30分ごろから、市役所秘書課、管財課、事業推進課、総務課情報システム係、議会事務局などの捜索を行った。秘書課のスケジュールや現在建設中の新火葬場関連資料、パソコンなどトラックほぼ1台を押収したとみられる。
捜索は午後6時30分ごろに終了し、大阪地検特捜部の捜査関係者が押収品をトラックに積み込んでいた。
入札は2020年、事業者に技術提案などを求める公募型プロポーザル方式で行われた。2グループが参加表明したが、一方が辞退。市内の建設会社と京都の設計会社を含む3社のグループが選ばれ、既に工事が始まっている。
東川裕市長は「突然の家宅捜索に驚いている。詳細を把握しておらず、捜査中でもあるのでコメントは差し控えたい。捜査には全面的に協力する」とコメントした。