全国初の「合築」運営 奈良拘置支所・少年鑑別所の開庁式
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複数の施設を一体的に整備する「合築」の手法で建設された奈良拘置支所と奈良少年鑑別所の開庁式が11日、奈良市般若寺町の同施設で行われ、荒井正吾知事ら関係者や地元住民ら約100人が出席、完成を祝った。
裁判中の被疑者・被告人を収容する拘置支所と、家庭裁判所で審判を受ける少年を2~4週間収容する少年鑑別所を合築するのは国内で初めて。
建物は、旧奈良少年刑務所の北側にある職員宿舎の駐車場跡地に建設。鉄筋コンクリート造り2階建て、延べ床面積約2600平方メートル。約1年かけて今年4月完成した。収容人数は鑑別所が14人、拘置所は30人程度となる見込み。
業務はそれぞれ独立して行うが、2施設を合築することで業務の合理化・省力化、施設全体の機能強化が期待できるという。人員体制は拘置支所17人、鑑別所15人となる。
開庁式では、河喜多寛治奈良少年鑑別所長の式辞に続き、加田裕之法務大臣政務官が「二つの施設の合築での運営は全国初の試み。7月以降収容業務を開始するが、新たな歴史を刻むのに精進と研さんを重ねてほしい」とあいさつ。奥野信亮、小林茂樹両衆院議員、堀井巌参院議員や荒井知事、仲川元庸奈良市長ら来賓が祝辞を述べた。