5月28日から「大和三大観音あぢさゐ回廊」、岡寺と長谷寺と壺阪寺で
日本最古の観音霊場、西国三十三所観音巡礼(日本遺産)の奈良県内霊場である岡寺(明日香村岡)、長谷寺(桜井市初瀬)、壺阪寺(高取町壺阪)の3カ寺に咲くアジサイを巡る、「大和三大観音あぢさゐ回廊」がきょう28日から、始まる。昨年、長谷寺で実施した「嵐の坂」のアジサイが参拝者に好評だったことから、今年は3カ寺での開催を長谷寺から提案。県南部を盛り上げたいとの思いから実現した。7月3日まで。
長谷寺は昨年同様、第一回廊から直進する「嵐の坂」に鉢植えのアジサイを設置。鉢数を昨年より増やし、ボリュームアップする。
壺阪寺は、春の「サクラ大仏」で知られる大仏の周りを、色とりどりのアジサイで飾り「アジサイ大仏」として彩る。
岡寺は、「インスタ映え」として話題を呼んだ花手水や池にアジサイを浮かべる。また、奥の院に向かう道中や脇の川に鉢植えを敷き詰めて並べる。
各寺ともに自生のアジサイに加え、寺の特徴に合わせて工夫を凝らした鉢植えで彩る。それぞれ特別拝観も実施している。
また、各寺アジサイ切絵朱印を限定1000枚で授与(各1000円)。3カ寺の切絵朱印を納める特製台紙(300円)も販売する。台紙が透けた切絵のアジサイがかわいい。
壺阪寺の喜多昭真執事は「暗いニュースが多いので、アジサイを楽しみながら観音様の功徳をいただき、少しでも安らぎや癒やしを感じていただけたら」としている。問い合わせは、長谷寺、電話0744(47)7001。
大和三大観音あぢさゐ回廊を開催する(右から)壺阪寺の喜多執事、長谷寺の瀧口主事、岡寺の川俣副住職=27日、県庁前
アジサイ切絵限定朱印=各寺提供