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なら燈花会3年ぶり開催へ

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3年ぶりに開催されるなら燈花会=2019年8月5日、奈良市内

 奈良の夏の風物詩「なら燈花会」が、8月5日から14日までの10日間(荒天時は中止)、奈良市の奈良公園一帯を会場に3年ぶりに開かれる。新型コロナウイルス対策のため2年連続してオンライン開催となったが、24回目の今年は参加者がカップろうそくに火をつける「一客一燈」(有料)も受け付けるなど従来のスタイルに戻す。主催の「なら燈花会の会」がコロナ禍の状況を見て判断した。同会は「開催を待ち望む人たちの応援があって再開のめどがついた。心落ち着くイベントを堪能してほしい」と話している。

 

 なら燈花会は1999年に始まり、平城遷都1300年祭が行われた2010年には来場者数が90万人を突破。以降も毎年、100万人近い人々が集う夏の夜の人気イベントとして定着していたが、20、21年はコロナ禍で会場に観客を入れる行事は中止された。

 

 今年は会場を一部縮小し、奈良公園の浮雲園地▷浅茅ケ原▷浮見堂▷興福寺猿沢池・五十二段▷東大寺鏡池、春日大社参道―の計7会場とし、合わせて約1万2、3000個のカップろうそくに火をともす。

 

 開始時間は、薄暮の公園を楽しんでもらおうと、従来の午後7時より30分早めて午後6時30分に設定。終了は、会場に飲食ブースを設けないため、市街地に移動して夕食を楽しんでもらえるよう、同9時45分を同9時に変更して実施する。

 

 詳細は未定だが「ほの灯りライブ」も開催予定。また奈良町かいわいなど近隣の自治会、商店街の協力を得て「近隣燈花会」も同時開催する予定。

 

 なら燈花会の会は23日、県庁内で会見し、尾形裕明会長が「開催を待っていた皆さんに『ただいま』という思いで、早目に情報を発表した」とし、スタッフのコロナ対策は十分とった上で開催すると説明。また3年ぶりの実施でボランティアがうまく集まるかに懸念を示し、積極的な参加を呼び掛けた。

 

 ろうそくに点火する「一客一燈」などをサポートするボランティアは期間中の毎日300人を募集。6月1日から受け付け開始、7月20日締め切り。詳しくはホームページ(パソコンhttps://www.toukae.jp/、スマホwww.toukae-sp.com/i/)参照。問い合わせはなら燈花会の会事務局、電話0742(21)7515。

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