川上村漁協が村内河川で美化運動、釣り人らも協力
アユ漁解禁を前に、奈良県川上村漁業協同組合(堀谷正吾組合長)は22日、村内の河川で美化活動を行った。村外の釣り愛好家と協力して行う初の取り組みで、組合員と釣り愛好家、河川利用団体など計20人が参加した。
同村は4月、新事業「かわかみ源流ツーリズム」をスタート。火気使用▷ごみ放置▷水を汚す行為―の3点について、村内全域で「しないでください」と呼びかける自然保全の取り組みも強化した。
村漁協もいち早く呼応し、今回の美化活動を初めて企画。中奥川などの支流を中心に手分けして歩き、飲み物の容器や菓子の空き箱のほか、焼き網など使用済みのバーベキュー道具や流れ着いたとみられる粗大ごみなどを拾い集めた。
参加した釣り愛好家によると、大型連休から夏休みにかけて休日後の放置ごみが増えるといい、「レジャー客のマナーの悪さは本当に残念」とため息。堀谷組合長(68)は「村内で遊んだら、落ちているごみ一つでも持って帰るくらいの気持ちで自然を大切にしてほしい」と話した。