歴史文化
農作業の安全と豊作祈る 大神神社で播種祭
桜井市三輪の大神神社で12日、神前に供える米の種をまき、農作業の安全と秋の豊作を祈る「播種祭(はしゅさい)」が営まれた。豊年講の講員や氏子総代ら約25人が参列した。激しく降る雨の中、傘を差しながら神事が行われた。
神職が「神饌田(しんせんでん)」の四隅と正面に設けられた苗代田をおはらいし、農家でつくる崇敬団体・豊年講役員が苗代田を耕す所作、田長(たおさ)を務めた吉岡秀義さん(77)がもみ種をまく「播種の儀」などを行った。
育った早苗は6月25日の「御田植祭」で植えられ、10月20日の「抜穂祭」で収穫される。昨年は80キロの「ヒノヒカリ」が収穫された。吉岡さんは「秋に楽しく収穫できることを願っています。奉仕をさせていただけてありがたい」。