4人表明、乱立含み 自民は実績に手応え - 2022参院選 決戦の夏へ(上)
今年最大の政治決戦となる夏の参院選は、6月下旬に見込まれる公示まで2カ月を切った。県選挙区(改選1)ではこれまでのところ、自民現職に立民新人、共産新人、NHK新人の4人が出馬を表明している。ただ、野党各党は新人の擁立を進めつつ、野党共闘も模索しており、構図はなお流動的だ。さらに新たな県連組織の政党や政治団体の設立もあり、情勢は混とんとしている。県選挙区の情勢をみた。
▷戦いの構図見通せず
参院選の県選挙区には、自民現職の佐藤啓氏(43)のほか、立憲民主党から元県議の新人、猪奥美里氏(42)、共産党から党地区役員の新人、北野伊津子氏(46)、NHK党から新人、冨田哲之氏(70)の4人が立候補の意思を明らかにしている。ほかにも日本維新の会や今年3月に県連組織を立ち上げた国民民主党、政治団体「参政党」が候補者の擁立を模索。野党共闘も予想され、戦いの構図はまだ見通せない。現職に対して野党や諸派などの候補者乱立の可能性も出てきた。