社会
視覚障害者にとっての踏切「立ち位置の把握 難しい」 - 奈良県視覚障害者福祉協会、辰巳会長に聞く
大和郡山市西岡町の近鉄橿原線の踏切で4月25日夕、踏切を渡ろうとしていた目の不自由な女性が、特急電車にはねられ亡くなった。郡山署によると、付近の防犯カメラには、踏切を渡り切る直前に、下りてきた遮断機の前で少し立ち止まった後、体を反転させ中央付近に戻る女性の姿が映っていたという。何があったのか。健常者には気づきにくい踏切の危険について、現場を視察した「県視覚障害者福祉協会」(橿原市大久保町)に取材した。
▷怖い場所
会長の辰巳寿啓さん(64)は6歳の時、緑内障で全盲になった。ふだんから歩行に白杖を使っている。