社会
春の味覚 ひょっこり 木津川でタケノコ収穫
きょう「清明」
きょう5日は二十四節気の一つ、清明(せいめい)。清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」を略した言葉。春の息吹を感じながら色とりどり咲き誇る花と木々の緑を愛(め)で、歩きたくなる季節の到来だ。
のどかな山野に春が来ると、竹林にタケノコが“顔”を出し始める。竹の芽の部分で、地面から穂先が出ているか出ていないものが食用として重宝されている。奈良市に隣接する山城一帯(京都府木津川市など)は古くから、タケノコの産地として知られ今に伝えられている。
同市山城町綺田出垣外の吉田元三さん(74)方の竹林でも、タケノコの収穫が始まった。「非常に柔らかく、えぐみが無くアクが少ない」と話す吉田さん。素人目には探すのも大変だが、手慣れた手つきで、次々と掘り出した。5月初旬ごろまで、新鮮なたけのこが市場に出回る。