歴史文化
薬師三尊お身ぬぐい 薬師寺あす25日から「花会式」
25日から始まる「花会式」(修二会)を前に、奈良市西ノ京町の薬師寺で23日、金堂の本尊・薬師三尊像(国宝)を拭き清める「お身ぬぐい」が営まれ、金銅製の黒い仏像が光り輝いた。
加藤朝胤管主ら僧侶8人が仏像から魂を抜く法要を行った後、若手の僧侶と「青年衆」と呼ばれる学生ら約25人が作業。はしごに登り、花会式の会期中に供える餅をついた湯を使用し、白い浄布で仏像を丁寧に磨いた。お身ぬぐいの前には、安堵町の灯芯保存会(馬場昇会長)より修二会で使用する灯芯の奉納が行われた。加藤管主は「大切に使わせていただきます」とあいさつした。
花会式は平安時代から続く法会で、堂内を1600本の美しい造花で飾り、薬師如来に国家繁栄などを祈る。