中町道の駅 - 未来の屋台骨―令和4年度県当初予算案から(8)
観光の起爆剤期待、交通や防災拠点で活用も
大阪方面からの奈良観光の玄関口となる「中町道の駅」(奈良市中町)が令和5年度内にオープンする。県は同4年度当初予算案に約6億9000万円を計上し、建設工事に着手するとともに施設の指定管理者も決定。道の駅には農産物の直売所やレストランが設けられるほか、観光バスや路線バスなど公共交通の拠点化も目指す。また、災害時には広域的な防災拠点とする新制度「防災道の駅」に選定されており、有事に駐車場が自衛隊や消防、警察車両などの参集拠点となる。
県道路建設課によると、中町道の駅の予定地は同市西部の第二阪奈道路中町インターチェンジ(IC)近くにある県有地約3ヘクタール。富雄川沿いで、平城遷都1300年祭の「パークアンドバスライド」でバスやマイカーの駐車場に使うため、平成21年度に約19億円で県が購入した。