歴史文化
史料から楽しむ東大寺お水取り 31日まで奈良で特別展
「二月堂牛玉宝印」など
奈良市脇戸町の奈良市史料保存館で「お水取り」展が開かれている。季節にちなむ伝統行事や風物詩などの歴史資料をテーマにして数点ずつ展示する同館の特別陳列「ならまち歳時記」の一環で、31日まで。
展示は、「お水取り」として親しまれる東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)の儀式の中で作られる「二月堂牛玉宝印(ごおうほういん)」と「大和国奈良東大寺二月堂御法事略図」。これは松明(たいまつ)の炎や「お水取り」のいわれである二月堂近くの若狭井から水をくむために石段を下りる姿などが描かれた略図で、観光客の土産物として明治30年に作られたもの。