注目は修復された「御殿雛」 奈良県立民俗博物館で「ひなまつり展」
県民から寄贈された江戸末期から昭和初期までのひな人形12組や、玩具など約100点を紹介する「ひなまつり展」が、大和郡山市矢田町の県立民俗博物館で開かれている。3月27日まで。コロナ禍で昨年は中止となり、2年ぶりの開催。
今回の注目は、京都芸術大学の学生らによって修復された「御殿雛(びな)」。御所市の薬店で明治・大正・昭和の3代にわたり受け継がれ、さまざまな人形が宮中の生活を演じる幅約4メートルの大掛かりな雛飾りだが、経年劣化が進行。往時の趣きを残せるよう意識しつつ、令和2年度に約1年掛かりで、木材のゆがみの補正や破れたふすまの裏打ちなど処置を施した。修復作業について紹介したパネルも並べている。