歴史文化
長谷寺で修二会始まる
桜井市初瀬の長谷寺で8日、本尊・十一面観音菩薩立像に人々の罪やけがれを懺悔(さんげ)し、世の安寧を願う修二会が始まった。14日まで。
「悔過(けか)法要」では、本堂内に太鼓とほら貝の音が鳴り響く中、僧侶が本尊の周囲を駆け足で回った。自身の悪心を打ち据えるために楚(すわえ)と呼ばれる細い棒を持ち、周囲を回ることで身を清めて世界平和を願う。続いて本法要では浅井侃雄化主が大導師を務め、声明と呼ばれる宗教声楽の唄(ばい)を唱え、散華(さんげ)をまいて祈りをささげた=写真。
同寺では、14日の結願に関係者のみで営む火祭り「だだおし」で使用される130キロの大たいまつを本堂内舞台で展示している。