ポイントを抑えて苦しくなくて着崩れない - 小学校卒業式の女の子着付けアドバイス
気がつけば2月になりました。コロナ禍ではありますが、卒業を控える子どもの家族は、卒業式への準備に余念がないころかと思います。
大学卒業式で袴姿の女子学生はよく見かけますが、最近制服のない小学校の卒業式でも、女の子の袴姿がよく見られるようになりました。1回限りのことなので、レンタルして着付けもしてもらうというパターンが多いかもしれませんが、その分費用がかさみます。
袴の着付けは、思っているほど難しくありません。着付けだけでも家族でしてあげれば、思い出にもなります。
小学校卒業式での袴着装は、賛否両論いろいろな意見がありますが、和装は日本の文化でもあります。
着付けポイントを抑えて、思い出に残る1日にしてあげましょう。
アドバイス
着付け教室「花nosode」
主宰 中井絵美子さん
(厚生労働大臣認定着付け技能士)
袴を用意する時は長さに注意を
草履を履くか、ブーツを履くかで、袴の長さに注意が必要です。草履の場合は袴の裾がくるぶしまであるように、ブーツの場合はくるぶしより5センチ程度上に裾がくるように着付けます。
袴を着付ける位置で、少しは調節できますが、3センチ程度です。履物に応じて、アンダーバストより5センチ下の位置から必要な長さを、しっかりと計測しておきましょう。
ポイントは
「苦しくない・着崩れない」
着物で一番聞くのが「苦しい」です。卒業式で緊張していますし、普段することのない紐や帯を使って着付けしますので、子どもは特に苦しく感じやすいです。
着物の下に着る襦袢(じゅばん)で、基礎が完成すれば、苦しくなく、着崩れない着付けが完成します。