社会
手延べそうめん、仕上がり上々
身の引きしまる寒さが続く中、県特産の手延べそうめんが白く香り良く仕上がっている。大寒の20日朝、東吉野村の高見川沿いにある製麺工場は室内でも1度の寒さ。麺づくりの達人、川口和也さん(57)は「人には厳しい寒さだがそうめんには最高」と寒仕込みの醍醐味を語る。今冬は安定した寒さで、湿度も低く、麺の乾きがいいという。
材料は上質の小麦粉と塩、冷たい水だけ。熟成と延ばす作業を繰り返し、乾燥させて2日目に完成する。気候変動の影響が大きい産業だが、変わらない風景が尊い。