社会
前川衆院議員を書類送検 県警、事前運動疑いで
昨年10月31日投開票の衆院選で、公示前に投票を呼び掛ける「選挙はがき」などの文書を、選挙区の有権者である自身の母校、関西大学の卒業生に送ったとして、県警は14日、公職選挙法違反(事前運動、法定外文書頒布)の疑いで、日本維新の会の前川清成衆院議員(59)=比例近畿=を奈良地検に書類送検した。捜査関係者への取材でわかった。前川氏は「本件は選挙運動に当たらず、事前運動を禁止する公職選挙法に抵触するところはないと確信している」とのコメントを発表した。
捜査関係者らによると、前川氏は衆院選公示日(昨年10月19日)前の10月中旬ごろ、選挙区内に住み、党員や支持者とは異なる同大学の卒業生に、「選挙区は『前川きよしげ』、比例区は『維新』とお書きください」などと書かれたはがきなど数十通を送り、投票を呼び掛けた疑い。