社会
福娘が縁起物授与 春日大社末社の佐良気神社で十日えびす
奈良市春日野町の春日大社で10日、境内の末社・佐良気(さらけ)神社の「十日えびす」が営まれ、吉兆笹や熊手などの縁起物などを求める参拝者でにぎわった。
同神社は「えべっさん」として親しまれている蛭子神(ひるこのかみ)を祭る神社で、商売繁盛や交渉成立にご利益があるとされる。一昨年の春日若宮おん祭で、ダイキン工業の十河政則社長兼CEOが「日使(ひのつかい)」役を務めた縁で同社の女子社員が福娘を務めた。金烏帽子(えぼし)をかぶった福娘は、小判やタイ、米俵などの縁起物をつけた吉兆笹や熊手などを笑顔で授与していた。
愛知県愛西市の会社員市橋和樹さんは「友人から聞いて初めて参拝に来ました。コロナ禍のなか今年はいい年になってほしい」と話していた。