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歴史文化

大和の神結び vol.1 - 天河弁財天社 第3話

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神様に呼ばれないとお参りできない神社

柿坂匡孝禰宜に、気になっていたうわさについて思い切って尋ねてみた。

 

投げかけた質問に少し笑ってからお答えくださった。

 

 

――現代、遠方からもたくさんの方がお参りにいらっしゃいます。天河神社は神様に呼ばれないとたどり着けない、などと言われていたりしますがどう思われますか?

 

 

再生、よみがえりの場所である天川

 

柿坂匡孝禰宜「その人のひとつのターニングポイントの時期だということもあると思います」

 

 

「密教の考え方で金胎不二というのがあります。天河神社には『金胎不二蘇悉地曼陀羅(こんたいふじそしつじまんだら)』というものが残されています。『金胎不二蘇悉地曼陀羅』では胎蔵界(羊水に包まれている)の世界観と、金剛界(生まれてから人生をまっとうする)の世界観があります。天川の神様が鎮まる奥宮がある弥山という山の南側を胎蔵界(熊野川のなだらかな山並み、起伏は激しくない)、北側を金剛界(吉野の山並み、起伏が激しい)とし、人生を表すとされています」

 

天川を流れる天の川

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