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NPO法人ならスポーツクラブ理事長・北 良夫さん(89) - わかくさ国体の記憶 次なるフィールドを目指して(1)
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昭和59年、県内各地で第39回国民体育大会「わかくさ国体」が開かれた。県内での初めての国体で、夏季大会(9月8~11日)4競技、秋季大会(10月12~17日)33競技をそれぞれ実施。合わせて約2万5000人の選手たちが力と技を競い合った。また、一般家庭に選手が宿泊する「民泊」の体制が整えられるなど、県民を挙げての大会だった。開催後も各地から集まった選手たちが県内で指導者となり競技力向上に努めるなど、わかくさ国体が県スポーツ界に果たした役割は大きい。それから37年を経た昨年、9年後の令和13年に県内で2回目の国体(国民スポーツ大会)開催が内々定した。その節目に、わかくさ国体に選手や大会役員として関わった人らに当時を振り返ってもらい、次の国体に向けた課題や思いを聞いた。連載で紹介する。
「わかくさ国体」では県体育協会専務理事として県選手団を率いた。当時、開催地の総合優勝は必達だった。それまでの国体では総合40位台の常連で“スポーツ後進県”と揶揄(やゆ)された県の競技レベルを向上させるのに奔走する。