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2021回顧(7) 奈良市新斎苑の損害賠償請求訴訟

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来春のオープンに向け、建設工事が進む「奈良市斎苑 旅立ちの杜」=同市横井町(市提供)

 工期1年の遅れを経て、来春、奈良市横井町に新しい火葬施設「市斎苑 旅立ちの杜(もり)」がオープンする。大正5年から改修を重ねてきた東山霊苑火葬場(白毫寺町)は設備も限界に近く、市民念願の施設といえる。県道から岩井川をまたぐ100メートルの橋も完成。建物は遠目にも目立たぬよう半地下構造の2階建て。12炉のうち一つはこれまでなかった動物炉(ペット用)だ。コンセプトは「森の中の美術館」。仲川元庸市長は「(火葬場の)イメージを払拭(ふっしょく)したかった」と語る。

 

 だが、もろ手を挙げて喜べる状況にはない。新斎苑事業は用地取得を巡る住民訴訟で、鑑定価格の3倍以上での買収が「市長の裁量権の逸脱」に当たるとし、市長と元地権者ら3人に約1億1640万円を請求するよう市に命じた高裁判決が10月に確定。新たな課題を抱えることになった。

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