奈良マラソン 2年ぶり再始動 - 男子は山本 女子は山口がV
「奈良マラソン2021」(同実行委員会主催、奈良県・奈良市・天理市・奈良新聞社共催、奈良陸上競技協会主管、県教育委員会・県スポーツ協会・県スポーツ推進委員協議会後援、奈良市消防局・県広域消防組合・日本赤十字社県支部支援、県オールトヨタ・第一生命保険特別協賛)は12月12日、奈良市法蓮佐保山4丁目のロート奈良鴻ノ池パークを発着点として、フルマラソンを行った。昨年はコロナ禍で中止され、2年ぶりの「再始動」となる開催。出場者を制限した約8000人のランナーが冬の大和路を駆け抜けた。
男子総合は、前回大会で初優勝を飾った山本芳弘(奈良陸協)=天理市=が連覇を達成。2位の平田(NARA―X)=王寺町=とわずか1秒差だった。女子総合は、山口遥(AC―KITA)=神奈川県=が3大会連続4度目の栄冠に輝き、大井千鶴(NARA―X)=橿原市=が2位に入賞した。
午前9時、大会会長の荒井正吾知事の号砲でスタート。仲川元庸奈良市長、並河健天理市長もエールを送った。
奈良地方気象台によると、この日の最高気温は奈良市で16・5度と、11月中旬並みの「ぽかぽか陽気」に。ランナーは思わぬ暑さに体力を奪われながらも、平城宮跡前から奈良公園を通り、初冬の山の辺の道など、魅力あふれる大和路を走破した。
各地のマラソン大会がコロナ禍で中止となる中、徹底した感染防止対策を施して開催。食や物販のEXPOを中止し、場内の入場はランナーのみ。沿道の応援も自粛を呼び掛けた。
スペシャルゲストの有森裕子さんは、2年ぶりの開催を喜び、「素晴らしい一日をありがとうございます。来年も楽しみにしているので、ぜひまた戻ってきてください」とランナーに呼び掛けた。