歴史文化
「日本一リアル」な屋敷山古墳馬形埴輪の脚部 発見の経緯明らかに
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「日本一リアルな表現の馬形埴輪(はにわ)」とされる、葛城市歴史博物館所蔵の馬形埴輪の脚部について、発見の経緯が明らかになった。市内在住者から中学時代に屋敷山古墳(同市新庄町、5世紀中ごろ~後半)の周濠(ごう)で拾って学校に届けたと申し出があった。これまでも同古墳出土と伝えられていたが、採取の場所や状況が確定され、資料的価値が裏付けられた。19日まで開催中の特別展「葛城の古道を辿(たど)る」に合わせて、特別展示室入り口で展示している。
馬形埴輪の脚部は一般的に円筒状を呈してずんぐりとしたものが多い。ところが、後ろ脚とみられるこの埴輪は断面が卵形。蹄(ひづめ)や蹄上の後ろの突起(近位種子骨)が写実的に表現され、埴輪の研究者からも注目を集めてきた。