社会
国スポ主会場整備で全部交換案を反対 - 橿原市会委
令和13年の県開催が内々定している国民スポーツ大会(国スポ=国体)を巡り、橿原市は22日の市議会特別委員会で、県立橿原公苑と市営橿原運動公園の全部を交換し、運動公園で国スポの主会場整備を進める案を示した。全議員に賛否を問い、小差で反対が賛成を上回った。県と市が覚書を締結し令和2年8月から両施設の一体的整備に向け協議を重ねた中で出した案は市議会の同意を得られず、事業の先行き不透明感が強まってきた。
市が示した整備案は、公苑(約10ヘクタール)と運動公園(約30ヘクタール)を交換して、県が運動公園に第一種陸上競技場など国スポ主会場を整備する従来の県の提案をベースにした内容。今後の県への要望事項として、両施設の既存施設の撤去費用を県が負担することや、県が公苑に武道館を新設することを新たに盛り込んだ。