任期満了に伴う五條市議会議員選挙(定数12)はあす14日告示される。これまでのところ現職11人、新人5人の計16人が立候補の準備を進めていて4人超過の選挙戦になりそう。投開票は21日。

　同市議会は、市総合体育館の備品入札をめぐる官製談合事件で、現職議員(今年10月に議員辞職)が深く関与していたことが明らかになり、市民の信頼を大きく失墜。市議会としても、約3年を費やしてこの問題を調査したが汚点を払しょくできたとはいえず、市民の厳しい目が向けられている。

　正しい議員倫理や市民への説明責任など原点回帰が求められており、仕切り直しともいえる選挙だ。新庁舎建設や幼保・小中学校再編、市立高校新設などに伴う大規模投資後の財政運営、人口減少問題など市政の課題は多い。高齢者福祉や子育て・教育環境のソフト整備、コロナ禍で打撃を受けた地域経済の立て直しなどが争点になりそう。

　立候補の届け出は14日午前8時半から午後5時まで、同市岡口1丁目の新市庁舎1階大会議室で受け付ける。10月18日現在の選挙人名簿登録者数は2万5464人(男1万2046人、女1万3418人)。