社会

近鉄・生駒ケーブルと生駒山上遊園地の飛行塔を土木遺産に認定

生駒ケーブル宝山寺線を走るネコの顔の車両「ミケ」=生駒市

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 近畿日本鉄道の生駒ケーブル(生駒鋼索線、生駒市)と生駒山上遊園地(同市)の大型遊具「飛行塔」が28日、公益社団法人土木学会の土木学会選奨土木遺産に認定された。私鉄の観光施策を知ることができる最古の施設として選定。同社は「日本初の営業用鋼索鉄道である生駒ケーブルと、日本最古の大型遊戯機械とされる飛行塔が名誉ある認定をいただき大変光栄。今後も皆さまに愛されるよう、維持管理してまいります」とコメントした。

 同遺産は平成12年に設立された認定制度。土木遺産の顕彰を通じて歴史的土木建造物の保存に寄与することを目的としている。

 生駒ケーブルは日本最初のケーブルカーで、生駒山腹の宝山寺への参拝の利便性向上のため、鳥居前―宝山寺駅間の約0・9キロが大正7(1918)年8月に開業。昭和元(1926)年に複線化された。同4(1929)年3月には山上遊園地の開業に合わせて宝山寺―生駒山上駅間約1・1キロも営業を始めた。

 戦時中は生駒山上に海軍基地が設置されたたため営業休止となったが、昭和20(1945)年から順次営業を再開。平成12年にはイヌの顔の「ブル」、ネコの顔の「ミケ」といった愛らしい4両の新車両を導入するなど、日常生活の利用に加え、「インスタ映え」する乗り物としても幅広い層の人気を集めている。

 一方、開園当初から愛され続ける高さ約30メートルの飛行塔は、大型の遊戯機づくりで名をはせた土井万蔵の代表作。鉄塔上部から十字に突き出した直径約20メートルの腕の先に計4機のゴンドラ(6人乗り)をつり下げて回転させる鉄製遊具は、欧米にも類例のない独自のスタイルだった。

 戦時中も十字の腕直下の展望台が軍の防空監視所として利用されたため解体を免れ残存。ゴンドラ部分は複葉機やジェット機、スペースシャトルなど、時代を映して付け替えられている。現在のゴンドラは今年3月の新調で、世代を超え、家族連れやカップルらを楽しませている。

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