考古学

遺物が語る地域の変遷 奈良で「帯解の古墳時代とワニ氏」展

初めて一括公開しているベンショ塚古墳第2埋葬施設出土品の一つ甲冑=奈良市大安寺西2の市埋蔵文化財調査センター 拡大
柴屋丸山古墳出土の濃青色の大型ガラス製勾玉=同 拡大

 奈良市埋蔵文化財調査センターの秋季特別展「帯解の古墳時代とワニ氏」が、同市大安寺西2丁目の同センターで開かれている。11月5日まで。

 ワニ氏は多くの天皇(大王)に后妃を輩出した有力豪族。特別展では成立基盤の一つ帯解地域(奈良市街地南東部)に着目し、古墳時代の様相を紹介。古墳や遺跡の発掘調査で見つかった出土品を展示している。

 首長墳のベンショ塚古墳(5世紀前半~中ごろ)は、古墳時代研究で重要な資料となっている第2埋葬施設出土品(市指定文化財)を公開。甲冑(かっちゅう)や馬具のほか、珍しい大型の砥石などが並ぶ。

 柴屋丸山古墳(5世紀中ごろ)は、濃青色が印象的な大型のガラス製勾玉(まがたま)を展示。陵墓参考地として宮内庁が管理する帯解黄金塚古墳(7世紀)は、「榛原石」と呼ばれる板石を積んだ石室内の状況を写真パネルで説明している。

 帯解地域周辺のワニ氏勢力の様相も解説。小規模墳ながら豊富な遺物が出土している古市方形墳(4世紀中ごろ~後半)や上殿古墳(同)、ワニ氏勢力の展開を考える上で重要な杉山古墳(5世紀中ごろ)や吉備塚古墳(5世紀後半)などを紹介している。

 同センターは「ベンショ塚古墳の第2埋葬施設出土品は調査から30年あまりの時を経て初めて一括公開している。同古墳がある帯解地域の様相が、どのように変化していったかも見ていただければ」としている。

 午前9時から午後5時開館。土日祝日は休館(11月3日は開館)。入場無料。

 問い合わせは、同センター、電話0742(33)1821。

▼ 記事の詳細は本紙をご覧ください

購読のお申し込み

ウェブ限定記事

よく読まれている記事

  • 奈良新聞noto ならスポ
  • 奈良新聞noto 万華鏡
  • 奈良県観光情報タブロイド ことなら 2021年秋号
  • アドレター
  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • ~奈良新聞と読者でつくる~ 各投稿フォーム
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 興福寺中金堂再建記念 現代「阿修羅」展 図録
  • Tour guide tabloid COOL NARA

奈良新聞読者プレゼント

メトロポリタン美術館展の招待券

プレゼント写真
提供元:主催者
当選者数:者5組10人
  • 奈良新聞創刊記念プレゼントキャンペーン
  • 購読のお申込み
  • 奈良新聞デジタル
  • バックナンバーご注文
  • ならリビング.com
  • 奈良マラソン
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • バナー広告のご案内
  • 特選ホームページガイド
  • 奈良新聞社 採用情報