社会

アイヌ民族を考える巡回展

アイヌ民族の人権についてパネルなどで解説した巡回展=25日、奈良市大安寺1の県人権センター

 アイヌ民族の人権について考える巡回展「先住民族アイヌは、いま」が24~25日、奈良市大安寺1丁目の県人権センターで開幕した。10月まで県内計8カ所を巡る。各会場ではミニ講演などもある。

 県内の人権団体や自治体などでつくる「先住民族アイヌのいまを考える会」が主催。北海道や東北北部、樺太などで交易民として独自の文化を育んだアイヌ民族について、多くの人に理解を深めてもらおうと企画した。

 県人権センターの会場には解説パネル44枚を並べ、アイヌが15世紀以降の和人の侵略と近代の日本国民化で土地や漁猟権を奪われ、差別や貧困が生まれた歴史を説明。アイヌが先住民族であることを認めた「アイヌ施策推進法」(令和元年5月施行)には、自決権や自治権などが盛り込まれていない問題点も解説した。

 アイヌ民族の木綿衣やサケの皮で作られた靴、クマの霊送り儀礼「イオマンテ」で使用される弓や花矢なども展示した。

 同会は「県内各地で開催するので気軽に立ち寄っていただきたい。アイヌ民族をはじめとする多文化共生の一助になれば」と話す。

 24日の開会セレモニーには末光大毅副知事や山本進章県議会議長らが出席。「取り戻したいアイヌの歴史」と題した木村二三夫・平取アイヌ遺骨を考える会代表の講演なども行われた。

 巡回展の今後の日程と会場は次の通り。

 5月29~30日=桜井市役所大会議室▽6月15~20日=河合町中央公民館▽7月26~31日=三宅町・あざさ苑会議室▽8月14~15日=大和高田市立図書館▽9月14~21日=宇陀市菟田野人権交流センター▽10月2日=大淀町文化会館▽同5~30日=御所市・水平社博物館

 問い合わせは先住民族アイヌのいまを考える会事務局の南浦さん、電話0744(43)0686。

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